フェイスパウダーを吟味するシニア
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男だってキレイになりたい!?
いま、美容に高い関心を抱く男性が増えています。
ヘアケアからスキンケア、ボディケアまでお手入れに手を抜かない
「美容男子」をめぐるマーケット事情に迫ってみました。
最近、若い男性の肌がぴかぴか、つるつるになってきたと思いませんか。
そう、いま美容男子が急増中。
それは数字の上からも明らかです。
生活トレンド研究所が2012年10月にネットリサーチ最大手マクロミルの協力のもと、
「男性の美容」に関するアンケート調査を実施したところ、興味深い結果が得られました。
「美容に関心がある」と答えた人の割合が、「ある」(27.3%)「少しある」(40.2%)を合わせると、
全体の約7割に達していたのです。
世代別で見ると、「美容に関心がある」20代は77%、30代は68%、40代は59%。
若い世代ほど美容への関心が高いことがわかります。
では、彼らは実際にどのようなケアを行なっているのでしょうか。
男性の美容は、主に次のように分けられます。
ここでは2のスキンケアについて見ていきましょう。
同調査の回答で多かったのは、
「洗顔料を使っての洗顔」
「髭剃り前にシェービングフォームをつける」
「髭剃り後に保湿をする」
「化粧水をつける」
「乳液やクリームをつける」という項目です。
また、美容に関心がある層の47.1%は「日やけをしないようにしている」と回答していました。
つまり、スキンケアと一口に言っても、男性の興味の関心は・・・
以上の3つに大きく分類できるといえるでしょう。
次に、どのようなスキンケアブランドが男性の人気を集めているかを探ってみました。
男性誌やネット上で好評なのは、もはや定番となった「アラミスラボ」シリーズ。
このシリーズからスキンケアをスタートしたという男性も多く、高価格にもかかわらず、
「アラミス」はメンズコスメのエントリーレベルであると同時に王道を突き進んでいるブランドといえそうです。
手頃さと手軽さで人気を得ているのが、「DHCフォーメン」。
1000円前後というリーズナブルな価格設定に加えて、皮脂コントロール、毛穴対策、
ひげ剃り後のケアまでも1本で済む「ソフトローション」のような商品設計が、
「肌を清潔にしたいが、手間をかけたくない」という男性心理をつかんでいるのでしょう。
このほかにも、「資生堂 メン」シリーズや「クリニークフォーメン」も根強い
人気のシリーズですが、新しいところではメンズエステが開発した
「バカナ」の人気も要チェックです。
女性と比較すると、水分蒸散量が2倍以上多く、皮脂の分泌量は約3倍も分泌されている
男性の肌向けに立ち上げられた「バカナ」は、黒石けんと化粧水という2アイテムだけのシンプルな構成です。
価格は3150円~3780円。今後、シンプルでありながら高級感のある
メンズコスメブランドが増えてくるかもしれませんね。
メンズコスメ周辺の動きとして見逃せないのが、美容家電です。
美容家電は女性の間ではしっかりと浸透していますが、いまや男性も美容家電を使用する時代。
美容への関心が高い男性を取り込もうと、家電メーカーも男性を視野に入れた商品開発に力を入れています。
男性用美容家電では、これまで髭トリマーや鼻毛カッター耳毛カッター、マユ毛カッターという
「体毛ケア」商品が先行していましたが、最近では、皮脂だけではなく、ほこりや排気ガスの汚れも
落とせるイオンクレンジング器、超音波美容器などは、男性陣にも好評とか。
男性向けにシャープにデザインされたイオンスチーマーや、パソコンのUSB端子に接続して利用できる
ポータブルタイプのプラズマクラスターイオン発生器(肌の保湿効果を高める働きあり)も
市場に投入され、男性用美容家電市場は活気づいています。
今年、パナソニックから発売された、仕事で疲れた眼や周囲の皮膚を約40度の蒸気とマッサージで癒やす
「目もとエステ」も注目のアイテム。
最初から女性だけでなく男性もターゲットに据えています。
この商品は、男女という区分よりも、長時間のPC使用で目元が気になる「ビジネスパーソン」向けの
美容家電といえるでしょう。
「資生堂メン」シリーズでは、酷使した目元をリフレッシュするアイテムとして開発された
「アイスーザー」が人気を読んでいます。
今後は、肌を清潔にクリアに保ち、日焼けを防ぐ機能に加えて、
老けて見えやすい目元のくまやたるみに効果的な機能など、
特定のパーツに効果をもたらすアイテムの開発が進みそう。
と同時に、美容家電と合わせて使える化粧品の開発もますます盛んになっていくのではないでしょうか。