口紅の復権
口紅の復権 メイクアップ化粧品の中で一番の「華」といえるアイテム、それが口紅です…続きを読む
猛暑がすぐそこまで迫ってきました。
暑くなると気になるのが、お肌のべたつきやてかりです。
いまどきの女子は、夏特有の肌の悩みにどのような対策を打っているのでしょうか。
夏の肌対策のトレンドを探ってみました。
気温や湿度が著しく上がる夏。
日本の女性はどのような悩みを持っているのでしょう。
それがわかる面白い調査が実施されています。
アンプルールが行ったアンケート結果によれば、一番多かった悩みは「ベタつき」で68.4%。
次いで、「ゴワつき」(22.8%)、「ニオイ」(14%)。
夏の肌の悩みは圧倒的に「ベタつき」の一人勝ちです。
その一方で、夏の肌には乾燥しがち、という問題点も抱えています。
表面はべたべたとしているのに、肌の内部が乾燥する、いわゆる「インナードライ」現象が起きているのです。
なぜ、こうした現象が起きるかといえば、エアコンのきいた室内はかなり湿度が低い上に、
べたつきが気になるからと過度に洗顔をしたり、あぶら取り紙を過剰に使うことで、肌に本来必要な皮脂まで取り除かれているからです。
かといって、日本の夏はいまやエアコンがない生活など考えられません。
インナードライをいかに解消するかが、現代女性の大きな課題といえるでしょう。
では、具体的にどのような対策を講じているのでしょう。
女性誌や美容誌、コスメサイトなどで人気のあるアイテムを例にあげながら紹介しましょう。
まず、スキンケアの段階で、ベタつきを防ぐとして利用者が急増しているのが、
涼感が得られるいわゆる冷感コスメです。
洗顔料のカテゴリーで支持を集めているのが、フルーツ酸(AHA)を配合し、洗いあがり感を高めた
ジョンマスターオーガニックの「ベアベリーオイリースキン バランシングフェイスウォッシュ」。
フルーツ酸はすっかり女性の間ではポピュラーになりましたが、夏にはさらに存在感を発揮しているようです。
ひんやりとした感覚を得られる化粧水も人気です。
その代表格がカネボウ化粧品の「DEW スペリアジェリーローションコンセントレート」。
形状としてはジェリーなのですが、肌に乗せるとクールなリキッドに変身する化粧水です。清涼感だけでなく、ジェリーが液体に変化する過程も楽しいと評判のアイテム。
形状変化の仕掛けは、ベタつきによる心理的不快感解消にも効果的なのかもしれません。
オリジンズの「ゼロ オイル トナー」も人気の高い冷感コスメの一つ。
その名前が示しているように、油分を抑え、肌をすっきりとリフレッシュする化粧水ですが、実は国内では未発売。 にもかかわらず、海外旅行時に買い求めたり、
個人輸入代行サイトなどを通して購入するリピーターが多いアイテムです。
今後は、「ゼロ オイル トナー」の人気を参考にして開発された新しい冷感コスメも国内で誕生するのではないでしょうか。
冷感コスメは、スキンケアの各段階に登場しています。
例えば、化粧下地です。
女性にとってベタつきが気になるのは、化粧崩れを起こすから。
その化粧崩れの防止に効果的だとして人気を集めているアイテムが、
アユーラの「ウェルバランス オイルシャットワークスアドバンス」。
練り状の美容液で、朝のスキンケアの最後に、額、鼻、小鼻など、べたつきやすい箇所に付けておくと、化粧崩れが起きにくくなると好評な下地クリーム的コスメです。
冷感ルースパウダーといえるのが、クリニークの「ダーマ ホワイト ブライトニング ルース パウダー」。付けた瞬間にひんやりとした冷感を感じる即効性が、固定ファンを生んでいます。
一日の終りに励むお肌のマッサージにおいても、冷感コスメはもてもてです。
例えば、アルビオンの「エクサージュ ファーミング アイス」。
凍らせるとシャーベット状に変化する、まるでアイスのようなマッサージジュレです。
1回分が個包装になっていて、冷凍庫で凍らせた後に肌に乗せると、すぐに溶けだすこの冷感コスメは、マッサージタイムを楽しくする仕様といえるでしょう。
冷感コスメの中には、寝ている間の肌向けの商品もあります。
それは、「大人向けのベビーパウダー」というキャッチフレーズでオルビスが発売した「ナイトタイムパウダー」。
夜寝る前にこのパウダーを塗ると、サラサラになった肌が翌朝まで続くとか。
ベビーパウダーといえば赤ちゃん向けと相場が決まっているように思えますが、
実は大人の利用も少なくありません。
女性をターゲットにした大人のベビーパウダー市場の可能性を感じさせる一品です。
さて、このように見ていくと、朝起きてからスキンケアをし、メイクをし、一日が終わって化粧を落としてマッサージをして夜寝るまで、すべてのプロセスでベタつきを防ぐコスメが登場していることがわかります。
冷感コスメは今後、さらに細分化していきそうな、そんな予感がしますね。