体を温める美容術
体を温める美容術 健康記事は女性誌の定番。中でも、最近目立ってきたのが体温に関す…続きを読む
空気が乾燥する毎日が続いています。
こんなとき、いまどきの女子たちはどんな乾燥対策をしているのでしょうか!?
保湿クリームや保湿美容液などさまざまなアイテムが氾濫する中、手堅く根強い人気を得ているのがオイルです。ただし、オイルと一口にいっても種類は多く、時代によっても変遷があります。
その移り変わりを見ていきましょう。
日本女性は古くから肌や髪の毛に椿油や米ぬか油を使用してきましたが、その人気はどちらかといえば地味で目立たないものでした。
オイルがブレイクしたのは1980年代の半ばのこと。果実をそのまま搾ったバージンオリーブオイルは、その手軽さと使いやすさで一気に爆発的なヒットとなり、市民権を得ました。
次いで人気を得たのが、深海ザメの肝臓から抽出した天然のスクワランオイル。
スクワランオイルもオリーブオイル同様、長く売れ続けています。
その後には、ホホバの実から抽出したホホバオイルも人気オイルとなりました。
ヒットしたオイルにはファンに長く愛されているロングセラーが多いのは特筆すべき傾向でしょう。
オリーブオイルやスクワランオイルの大人気で「天然由来のオイルの効果」に目覚めた女性は、やがて日本伝来の油に目を向け始めます。そう!!彼女たちが注目したのが、古くから日本女性が愛用してきた大島椿油でした。
カメリア種子油100%天然のオイルの中身はもちろんのこと、その伝統と歴史、レトロなパッケージが女性の信頼感を獲得し、2000年に入ってから急激に売上を伸ばしています。
その後も、地味ながら愛用者が多かったオイルに若い女性が殺到する現象が続いています。
大島椿油に続け、とばかりに人気アイテムの座についたのが、中国伝来の馬油です。
食用馬の上級脂肪を蒸気洗浄し、油臭や品質劣化のもとになる不純物を完全に除去した馬油は、化粧品というよりも、「万能薬として常備したいアイテム」という位置づけですが、化粧情報サイトのアットコスメで2007年に殿堂入り(部門1位を通算3回以上獲得したアイテム)を果たしたことを考えると、コスメ好きの女性からの信頼度は抜群に高いようです。
ここまで取り上げたオリーブオイルやスクワランオイル、大島椿油やバー油(馬の油)は、いわゆる「良い香り!」というアイテムではありませんが、2000年代も後半に近づくと、ハーブの香りを効かせたハーバルオイルが人気を集めるようになります。
天然植物由来の香りで癒されたいという志向がオイルの世界でも高まってきたのですね。
そして、いま脚光を浴びているのが、モロッコの南西部にのみ生育するアルガンの実から採油したアルガンオイルです。
高い抗酸化作用を持つビタミンEの含有量はオリーブオイルに比べて約2~3倍。アンチエイジング的な要素と希少性から女性誌への露出が増え、一気に知名度が高まりました。
女性は、スキンケアのブースター(肌にうるおいの土台をつくる導入の役目を果たすアイテム)として、パックとして、お風呂でのマッサージ用として、等など幅広いシーンでアルガンオイルを使っています。この人気、まだまだ続きそうですね。
さあ、次はどんなオイルが人気となるのでしょう? オイルの人気は原料の魅力と直結しています。「原料がどれだけ個性的で、効果が高く、女性への訴求力が高いのか」がヒットの鍵を握っていることは間違いありません!!