入浴用化粧品
入浴用化粧品 どの人も毎日お風呂に入っている国・日本。 中でも女性は、よりキレイ…続きを読む
冬の乾燥した空気は美容の大敵。
女性たちの関心事は、お肌の保湿にとどまらず、指先にまで神経を行き届かせています。
では、いまどきの女子はどんなハンドクリームを使っているのでしょう。
寒さが厳しくなったこの季節、女子たちのハンドクリーム最新事情を探ります。
ハンドクリームというとチューブ型。柄もデザインもシンプル一辺倒。
そんな光景はもはや過去のものとなりました。
いまどきの女子たちが愛するハンドクリームのパッケージは百花繚乱、色も形もユニークなものが増えているのです。
キャラクター好きの女子を対象に、ティンカーベルをモチーフにしたパッケージのハンドクリームを発売しているのはDHC。オルビスもムーミンとコラボレーションしたハンドトリートメントを発売しています。
国内外のナチュラル&オーガニックコスメを中心にしたセレクトショップ・コスメキッチンによるスヌーピーとのコラボハンドクリームも話題を呼びました。
ユースキンはミッフィーちゃんをあしらったハンドクリームで、ミッフィー好きの支持獲得に成功しました。日本を代表する人気キャラも負けてはいません。不二家のペコちゃんは玩具メーカーのバンダイの手によって、ハンドクリームとなって登場しました。韓国のコスメメーカー・パルガントンは、サンリオのキャラクターとのコラボハンドクリームを発売しています。
キャラクター好きの女性にはうれしいコラボハンドクリーム。次はどんなキャラクターが採用されるのか。要注目です!
桃やリンゴなどフルーツを形どった容器など、ユニークな形状のハンドクリームが増えているなか、インパクトの大きさでいえば、やはりこれが一番ではないでしょうか。
フエキの「なかよしハンドクリーム」です。 フエキはとうもろこしで作ったでんぷん糊のメーカー。黄色い顔に赤い帽子をかぶった「フエキくん」を文具売り場で見かけたことはありませんか?
貯金箱や小物いれとしても使えるあのでんぷん糊の「フエキくん」がハンドクリームとして衝撃的なデビューを遂げたのは2008年。以来、「フエキくん」の姿はハンズやロフトのようなコスメ売り場では人気者となりました。
長い歴史を持つ文具メーカーのフエキは、このハンドクリームの発売を機に、保湿クリームやリップクリーム、ジェル、洗顔料なども続々と投入しています。
バンダイの「ミルキーハンドクリーム」といいフエキの「なかよしハンドクリーム」といい、ハンドクリームは異業種から参入しやすいカテゴリー。
これからも、異業種の手によるインパクトのある楽しいハンドクリームを期待できそうです。
最近、増えてきたのが缶入りのハンドクリーム。
中でもバリエーションの豊かさとデザインの良さで、女性たちから絶大なる支持を得ているのが、エスシーコスメティックの「スチームクリーム」です。
ハンドだけでなくボディ全体に使える保湿クリーム「スチームクリーム」の面白い点は、中身はただ1種類なのに、実にバリエーションが多いこと。無地のオリジナル缶をキャンパスに見立てて施した缶のデザインのはなんと300種類以上。
クリームはシンプルに、デザインは豊富に、がこの「スチームクリーム」のポリシーなんですね。デザインは、花柄、星柄、動物柄、乗り物柄、幾何学模様から、有名アートディレクターや刺繍作家とコラボしたものまで、選ぶのに迷ってしまうほどのラインナップ!
使うのはもちろんですが、持っているだけでテンションが上がると評判です。
中身はシンプルに絞り込み、装いで選択肢を増やすーー。そうしたマーケティング戦略は、今後、他のカテゴリーにも波及するのでしょうか?
注目したいところです!
商品の中身で差別化が難しい時代。
ものをいうのはストーリーということなのか、商品開発の過程を消費者に訴えかけるハンドクリームが増えています。
例えば、仕事柄手洗いの頻度の多い病院勤務の医師や看護師、介護士などをターゲットに開発されたサンスターの「PRO’S CHOICE」です。
優れた保湿力とべたつきにくい使用感を備え、仕事のじゃまにならず、かつ適度な癒やしにもつながるハマナスの香料を配合したこのハンドクリームは、病院売店のほか、ネットでも販売されています。
プロが使うハンドクリームなら私も!と、購買意欲をそそられる女性の姿が想像できますね。
固定ファンが多いニュートロジーナの「ノルウェーフォーミュラ ハンドクリーム」もストーリーのあるアイテム。
「ノルウェーの漁師の手をケアしてきた処方に基づいて開発した」というストーリーなのです。
美白成分としてすっかりお馴染みの存在となったコウジ酸も、杜氏の手がきれいなことから開発が始まり、このストーリーは多くの女性の知るところとなりました。
ハンドクリームにもストーリーで裏付けされた処方が増えていきそうです。
手をケアするコスメはハンドクリームだけではありません。
ジルスチュアートは2014年に、ちょっと変わった商品を発表しました。
それは、水なしで使う「リラックスフレッシュハンドジェル」。いつも可愛らしいパッケージデザインで女性たちを虜にしているジルスチュアートらしく、このハンドジェルも実にキュートの装いで登場しました。
手のベタつきがちょっと気になる時や、外出から戻った時などのお手入れに使えるジェル状で、ハンドクリームほどの保湿力はないものの、さわやかな清涼感で手をさっぱりと包みこんでくれるのが特徴です。
空気の乾燥がひどいときにはハンドクリームを、そうでないときにはハンドジェルでさっぱりとーー。ジルスチュアートはそんなライフスタイルを提案しているんですね。
これまで、手肌用のコスメの使用時期は主に秋冬に偏っていましたが、近い将来、形状の異なるハンドコスメを年間を通して使用する女性が多数派になっていくのかもしれません。
ハンドクリームの市場は2015年も盛り上がること必至でしょう。