リッチな洗顔料を考える
リッチな洗顔料を考える 「リッチ」という形容詞が化粧品に使われるようになったのは…続きを読む
何かと肌が乾燥しやすいシーズンのまっただ中。
「乾燥をいかに防ぐか」は女性の大きなテーマです。
では、女性は肌のどの部分に一番「乾燥」を感じていると思いますか?
インターネット調査を手掛けるマイボイスコムが2008年の12月に実施したアンケート調査によれば、こんな面白い結果が出ていました。まず、ベストテンをご覧ください。
1位の唇は44.3%が、 2位の口まわりは43.2%が「乾燥」を感じていると回答していました。
40%を超えているのは唇と口回りのみ。
そう、女性が一番悩んでいる乾燥部位は唇とその周辺だったのです。
この調査では唇やその周辺の乾燥に対して、どのような対策をとっているかについては踏み込んで尋ねていませんが、
女性誌を見ると、女性の対策は主に以下の4つに絞られていることがわかります。
ざっと以上の方法です。リップクリーム、パック、内面からの栄養補給。いずれも長年語り継がれている伝統的かつ普遍的な方法ですね。
代わり映えがしない、ともいえますが、1のリップクリームの人気アイテムを見ていくと、新しい傾向がうかがえます。
リップクリームの分野でいま女性から圧倒的な支持を集めているのが、ディオールの「アディクト リップ マキシマイザー」。
アットコスメのリップクリーム部門では1位に輝き、女性誌の乾燥唇対策でも必ずのようにお勧めアイテムとして紹介されている商品です。
「アディクト リップ マキシマイザー」は商品カテゴリーとしてはリップグロスなのですが、唇を保護するリップクリームとして、あるいはパックとして使う女性が少なくありません。
いえ、そちらの女性がかなりの多数派なのです。
それはなぜでしょうか。以下のような理由が考えられます。
リップクリームのマーケットでは、ヴァセリンやサベックス、ニベアリップケア、メンターム薬用スティックといった伝統的なブランドがいまも根強い人気を示していますが、その一方で、ディオールの「アディクト リップ マキシマイザー」のような、リップグロスからアプローチしたオシャレなアイテムが台頭。
存在感を示しています。要チェックのトレンドです。
この動きは、人気急上昇中のアユーラの「フレッシュリップベース」からも見て取れます。
トリートメントリップベースとして開発されたこのアイテムは、リップクリームの分野からのアプローチですが、利用者からは
「グロス効果が高い」
「これ1本で済む」
「容器が愛らしい」という声が非常に多いのです。
この2つの商品の人気からわかるのは、もう、リップグロスとリップクリームの境界が薄れつつあるということ。ディオールの「アディクト リップ マキシマイザー」は3,675円、アユーラの「フレッシュリップベース」は2,415円。ドラッグストアで販売されているリップクリームの10倍~15倍程度する価格であっても、女性は「これ1本でケアとグロスができるならそう高くない」「容器も可愛くてもメイク気分が盛り上がる」と抵抗感なく購入しています。
しっかりと唇をケアし、かつグロスとしても高い力を発揮し、可愛い容器入りで女性にわくわくとした高揚感と満足感を与えるリップクリーム兼リップグロス。これからもマーケットをリードしそうです。