体を温める美容術

健康記事は女性誌の定番。中でも、最近目立ってきたのが体温に関する特集です。
現代人の体温は下がりつつあるーー!?
こんな話を聞いたことはありませんか?
ある学者の説によれば、1950年代の日本人の平均体温は36.9度だったのに対して、 現在の日本人の平均体温は36.2度だとか。
体温低下の要因は、エアコン漬けの環境や睡眠不足や運動不足、不規則な食事による体温調節機能の衰えとされています。
ことの真偽は不明ですが、私たちの生活様式が以前よりも変化していることは間違いない事実。環境の激変は体温にも影響を与えているのかもしれませんね。

体温上昇が美肌の鍵

ふらふら怖いのは、体温が下がると免疫力が落ち、新陳代謝も衰えてしまうこと。
免疫力が低下すれば、風邪を引きやすくなり、肌のコンディションもダウンします。
新陳代謝が悪くなれば太りやすくなるというデメリットもあります。
一方、血行が良くなり体温が上がれば、毛穴に詰まった皮脂や汚れも浮き上がりやすく、クレンジング効果が高まります。
そう、体温低下は美容の大敵。体を温めることは、美肌の素でもあるのです。
では、美しい肌や体を維持するために体温を上げるにはどうしたらいいのでしょう?
女性誌や美容誌では、以下の3つの方法がピックアップされています。

1. 食べ物や飲み物で体温を上げる

2. サプリメントや漢方薬を利用する

3. 美容法や適度な運動、美容グッズの利用で体温上昇につとめる

内側から体を温め、美容法や運動で体を刺激して、体温を上げる。
これが女性向けの無理のない「体温上昇美容術」なのです。

高まる漢方薬の存在感

体を温める食べ物の代表格といえば生姜を措いてはありません。
生姜を食べると体がぽかぽかする気がしますね。
これは決して根拠のない印象ではなく、実際の効果です。
生姜は、エネルギー消費量アップ効果と体温め効果の2つの効果を発揮しますが、
これは生姜に含まれているショウガオールという成分による作用なのです。
ショウガオールの作用を高める一番のポイントは、生姜を温めること。
生の生姜を温めると、ジンゲロールの一部が、体を温める効果の高いショウガオールに変化するからです。
女性誌で定番的によく紹介されているのは、生姜湯を作って、黒砂糖や蜂蜜をプラスしたり、ゆず茶やかりん茶、
紅茶などに生姜を加えるといったさまざまなアレンジ法。
そして、黒豆、小豆、ナス、ひじき、根菜類といった、いわゆる「陽性」に分類される食材を使ったレシピです。
体温を上げるサプリメントについては、生姜を用いたものが一般的ですが、血液循環を改善する作用を持つ
ビタミンEを豊富に含んだマカの成分を取り入れたサプリメントの登場頻度も高くなっています。
注目すべきは、漢方薬の存在でしょう。
「体を温めるために積極的に漢方薬を使ってみましょう」という提案が目立つのです。
取り上げられているのは、血液の循環を改善させる効果のある「八味地黄丸(ハチミジオウガン)」や、
冷え性に悩む女性向けの「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」、
腹部や手足の冷えに効果的な「人参湯(ニンジントウ)」など。漢方薬のトレンドはまだまだ続きそうです。

韓国流美容法が定着!?

体温上昇に効果のある化粧品や美容グッズとして注目されているのは、「よもぎホットシート」です。
これは、穴の開いたイスに腰掛け、穴からよもぎを蒸した蒸気にあたって浴座をして血行を良くする韓国の伝統的な美容法「よもぎ蒸しエステ」の簡易版。
ショーツに貼付けるだけでぽかぽかと暖かくなると評判のアイテムです。
韓国コスメの人気はこんなところにも及んでいるんですね。韓国で「よもぎ蒸しエステ」を体験したことのある女性の口コミ効果も、このアイテムの人気を支えているようです。
人気の美容法を簡単に取り入れられる美容グッズへのニーズの高さがうかがえます。
美容法としては、生姜を含んだアロマオイルを使ったマッサージの人気も見逃せません。
心地よい香りをかぎながらのマッサージで心も体も温めましょうという提案ですね。
よく登場するのは、ニールズヤードの 「ジンジャー&ジュニパーウォーミングオイル」。生姜成分は入っていませんが、血流を促進する目的でサイプレスやローズマリー、カンファー、ペパーミント、シダー、クラリーセージ、ゼラニウム、かわいいサンダルウッドなどを配合したSHIGETAの「リバーオブライフ」も人気のアイテムです。かわいいこのほか、化粧をする前にリンパマッサージを施し、血行をあげてからメイクするという手順も女性誌の常連記事といえるでしょう。
食べ物、飲み物、サプリ、漢方薬、美容法や美容グッズなど幅広い観点からトータルで美を追求するのが現代女子。
「陽性」の食べ物や漢方薬、昔ながらの美容法への注目度があがっていることを考えると、「和」や「伝統素材」を取り入れた化粧品はもっと増えてもいいのかもしれませんね。今後の開発が期待されます。

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