UVケア+保湿=夏の美肌
UVケア+保湿=夏の美肌 年間を通して美白に励む女性が増えています。 同じように…続きを読む
日を追うごとに日差しがまぶしくなる季節。日傘を差し、町を歩く女性の姿がぐんと増えて来ました。夏が近づくと、ボディケアへの関心度が上がります。
今月は、いまどきの女子のボディケア事情を探ってみましょう。
ボディケアは女性誌には欠かせないテーマ。とくに春から夏にかけてのこの時期には、
そうした特集記事が誌面を飾ります。
日本の女性のボディケアに対する関心が確実に上がってきていることがうかがえますが、NYやパリの女性と比べると、日本の女性のボディケア意識はまだまだ発展途上のようです。
美容の専門誌「美的」が実施した、東京、パリ、NY、ソウルの世界4大都市の女性のボディケア意識と習慣調査によれば、パリやNYの女性の方がボディケアへの意識が非常に高く、楽しんで行なっていることがわかりました。
「一番気合を入れてスキンケア(保湿)する部位」を尋ねたところ、どの都市の女性も「顔」を一番に挙げていますが、NYやパリの女性はボディの割合も高いのです。
「顔」と答えた女性の比率は東京では 9 割、ソウルでは 8 割。一方、パリでは約4割、NYでは約5割。
パリとNYの女性は「顔」同様、ボディへの意識が高い実態が浮き彫りになりました。
「ボディスキンケアを実施する意味」についても、面白い結果が出ています。
東京の女性は「肌のトラブル対策」を挙げる女性が大半(約8割)を占めているのに対して、NYやパリの女性の約6割が「身だしなみ」と答えています。
ソウルの女性で「肌のトラブル対策」と回答したのは約6割。東京の女性は、トラブルを解消したい、未然に防ぎたいという意識が強いのです。「ボディケアをするときの気持ち」にも都市間で違いが見られます。
パリ、NY の女性でもっとも多い回答は「気持ちがいい、楽しい、満足」でしたが(ともに40%前後)、東京の女性でこう答えたのは12%。「乾燥を癒したい、潤いたい」という回答が17%と一番多く、次いで「きれいになりたい」が15%と続きます。
東京の女性にとってボディケアとは乾燥を防ぎ、トラブルのない肌を実現するためのアクション。「気持ちがいい、楽しい」という心身の満足度よりも、現実的な目的を重視しているといえるでしょう。しかしながら、「乾燥が気になる」と言いつつも、年間を通してボディ用の保湿剤を使っている女性はパリやNY、ソウルよりも少ないのです。
パリ、NY、ソウルでは通年で使用している女性が過半数を占めていますが、東京は 3 割強。
気候的な条件が異なるとはいえ、ボディケア意識が年間を通しての利用にはつながっていないことがわかります。
「ボディの肌に自信がありますか」という問いへの回答も、東京の女性の低さが目立ちます。
「とても自信がある」「自信がある」の2つの回答を合わせた数字は、NYが75%、パリが64%、ソウルが43%なのに対して、東京は17%。ボディの肌に自信のない女生が大半です。
「肌のトラブル防止」や「きれいになりたい」という意識が強い分、「自分の肌はまだまだ」という意識を生むのかもしれません。
それだけ、東京の女性、つまり日本の女性は理想が高いともいえますね。
ここで、日本の女性のボディケア意識の傾向をまとめてみましょう。
以上の結果から、進んできているとはいっても、日本のボディケアはまだまだ発展途上にあり、逆に言えば、伸びしろが十分にあるといえるのではないでしょうか。
上記のような機能を備えたボディケア商品のポテンシャルは高いと考えられます。
日本の女性特有のボディケア意識に応えた商品も登場しています。
例えば、マドレの「ボディスムースソルト」。ソルトを使ったこの商品は、肌をスムーズにするスクラブですが、潤いも保ってくれると人気を得ています。
天然ローズの香りも好評です。スクラブなので、使用後に「肌がなめらかになった」という実感を与え、使用後に潤いが失われていないと感じさせるーー。これが人気の要素のようです。
クシオの「 バターブレンド」シリーズも好評なアイテム。
リッチでコクがあるので、肌の乾燥防止に効果がありそうなのに、べたつかないので、使っていて気持ちがよく、香りもシトラス&ハーブやラベンダー&レモングラス、ザクロ&イチジクなど、好みに応じたセレクトが可能。そんな商品設計が女性の支持につながりました。
最近では、ネックやデコルテ、レッグなど、身体の一部分にフォーカスしたボディケアアイテムも増えています。日本のボディケアはこれからが期待されるマーケット。
なかなか自分の肌に自信が持てない日本女性を応援するようなアイテムの出現を期待したいものです。