UVケア+保湿=夏の美肌
UVケア+保湿=夏の美肌 年間を通して美白に励む女性が増えています。 同じように…続きを読む
加齢とともに、肌に生じてくるさまざまな変化。
なかでも、たるみは老けて見えることもあり、女性たちの悩みは深刻です。
では、女性はどのようにたるみ防止に励み、肌のハリを取り戻そうとしているのでしょうか?
女性たちの化粧習慣にフォーカスしました。
最初に、女性がたるみをどのように感じているのか、その本音を探ってみましょう。
ライオンウエルネスダイレクトが実施した調査によれば、「あなたが肌年齢を感じるとき」という質問に、22%の女性が「肌にハリがないとき」と答えていました。
ちなみに、2位は「急に増えたシミ」と「小鼻から延びるほうれい線」で、ともに19%。
大きな差ではないものの、女性が「肌のハリの衰え」を深刻に受け止めていることがわかりますね。アラガン・ジャパンが2013年に実施した調査からも、「肌のハリ」に対する女性の意識がうかがえます。「“自分の顔”で「老けた」と感じるところはどこですか?」という問いに対して、もっとも多かった答えが、「顔にたるみが出た」(52.3%)だったのです。
女性は他人に対しても同様の意識を抱いています。
「“同年代の友人の顔”で、「老けたなあ」と感じるのはどこ?」という質問に対しても、一番多い回答はやはり「顔にたるみが出た」で、49.0%。ちなみに、どちらの質問についても、2位は「顔のしわ」で、3位は「顔のしみ」。
「たるんだ肌」、つまり「ハリを失った肌」は、「老けた印象」の一番の原因と考えられているわけです。
では、老けた印象を防ぎ、若々しさをキープするため、女性たちはどのようなケアに取り組んでいるのでしょう。
女性誌やWebでの情報をチェックすると、彼女たちの対策は以下にまとめることができます。
いかがでしょう。決して奇をてらった方法ではありません。美肌のための王道ともいえる取り組みです。6のように、食事にも女性は気を配っています。余分な糖分は体の中でコラーゲンなどのたんぱく質と結びつき、「糖化」という現象を起こし、結果として肌のたるみやくすみを招いてしまうことを現代の女性はよく知っています。「糖化」を避けるために、例えば、主食の前に、糖質の分解や吸収を促進する食物繊維豊富な野菜をまず最初に食べる・・・。女性の意識はそこまでおよんでいます。
ここで、「肌のハリ」という観点から、最近話題の化粧品を見ていくことにしましょう。
保湿力の高さを訴求する化粧品は市場に氾濫していますが、そのコストパフォーマンスの高さからいま再評価され、高い人気を得ているのが、無印良品の「敏感肌用 高保湿化粧水」。
ヒトの細胞膜を構成する保湿成分のリン脂質をベースにして作られた人工的な成分で、保湿力の高いとされるヒアルロン酸の2倍もの保水力があるとされています。
400mlで1200円という価格、さらさらとしたテクスチャーなのに使用すると肌をしっとりと潤すという評判が口コミで広がり、保湿化粧品市場において、このアイテムは確固たる地位を築くに至りました。
価格を気にせずにばしゃばしゃと使える。この気軽さもハリを求める女性たちから支持されている所以です。
その一方で、高い「ハリ」効果を求めて、高価格のコスメの人気が根強いのもまた事実。例えば、富士フイルムの「アスタリフト」です。
このブランドのコンセプトは「うるおいとハリ感を取り戻したい方へ」。老けた印象をもたらす「たるみ」を何とかしたい、「ハリのある肌」を手に入れたいという人にずばりアピールする化粧品です。「ヒト型ナノセラミド」を配合し、潤い成分としてアスタキサンチンとリコピンを、さらにサイズと機能の異なる3種のコラーゲン加えた「アスタリフト ジェリー アクアリスタ」は、代表的な「ハリ肌」コスメといってもいいでしょう。
シートマスクの存在感にも要注目です。
ハリのある肌を手に入れようと保湿に励む女性たちの間でシートマスクはすっかり定着しました。毎日のようにシートマスクでお手入れしている女性は珍しくありません。
日常的なアイテムとなったシートマスクの市場にも新しい風が吹いています。
それは、オールインワンという効果をうたったクオリティファーストの「オールインワンシートマスク モイスト」。
洗顔後のスキンケアとして使用するだけで、化粧水+美容液+乳液の3役をこなす新しいタイプのオールインワンコスメです。 肌のハリはほしいけれど、面倒なお手入れは嫌。
そんな女性の本音に応えるコスメの需要はまだまだ多そうです。
たるみを目立たないようにしたい。ハリがあるように見せたい。
そう考える女性たちが最後にすがるのが、「メイクでたるみを控えめに見せる」方法かもしれません。 その代表格が「シェーディング」(影を入れること)。
顔に立体感を作り、たるんだ部分を目立たなくするというテクニックです。
具体的には、まず普通にファンデーションを塗り、頬から顎にかけてのUゾーンに、自分の肌色よりも少し暗めのシェーディングパウダーを使います。高度な方法に思えますが、最近は、ルナソルの「シェーディングチークス」のような、あまり失敗しない専用アイテムも登場しているので、このテクニックを駆使する女性は確実に増えてきました。
このほか、チークを高めの位置に入れたり、リップメイクで口角が上がったように演出するといったテクニックも普及しています。
たるみ隠しに効果的なメイクアップアイテムは、これからもたくさん登場しそうですね。とはいえ、女性たちはこれらのテクニックがあくまでも表面的な対応策に過ぎないことはよく知っています。テクニックに走りつつも、日常的には1~6のような方法で美肌の王道を地道に歩み、「ハリのある肌」を追求する。これが日本の女子の姿なのです。