リッチな洗顔料を考える
リッチな洗顔料を考える 「リッチ」という形容詞が化粧品に使われるようになったのは…続きを読む
「エシカルコスメ」という言葉を耳にしたことはありませんか?
エシカル(Ethical)とは、英語で「倫理的」「道徳的」という意味。今月は、オーガニックコスメのさらに上を行く、新しい概念のコスメについて掘り下げてみましょう。
エシカルコスメとは、直訳すれば「倫理的な化粧品」のこと。
でも、その訳では何のことだか意味がわかりませんね。
具体的に言えば、エシカルコスメとは以下のような特徴を持っています。
・有機栽培で育てられた植物など、自然由来の成分を中心に配合している
・化学成分の使用をできるだけ控え、肌への負担を軽減している
・環境に配慮した簡素な容器やパッケージを採用している
・リサイクル可能なパッケージや容器を使用している
・フェアトレードを通して、現地の生産者の雇用につながる素材を厳選している
・環境に配慮した製造工程を実現している
・化粧品作りに、自然美を追求する独自の哲学がある
・社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む組織に売上の何パーセントが寄付される
エシカルコスメと呼ばれる化粧品が必ずしもこれらすべてを備えているわけではありませんが、 複数の項目を網羅している化粧品が多いことは確かです。
エシカルコスメという言葉が聞かれるようになったのは、オーガニックコスメが脚光をあびてからのこと。晴れ自分の肌にも環境にも優しい化粧品を使いたい。
そんな女性の意識の延長線上で、エシカルコスメにスポットライトがあたり始めました。
ところで、いまオーガニックコスメの利用者はどれぐらいの割合に達していると思いますか?メディアジーンが運営するロハスなライフスタイルに関する情報サイト「MYLOHAS」が、2011年7月に実施した「オーガニックコスメに関するアンケート調査」によれば、オーガニックコスメを使用していると答えた女性は46%にもおよんでいました。
使用しているオーガニックコスメのアイテムは以下の通りです(複数回答)。
今年、また同様の調査をすれば。さらに利用者の割合は増えているかもしれませんね。
メイク落としや洗顔料にオーガニックコスメを使う女性が多いのは、化粧を落とし、 肌を洗い上げる基本的なスキンケアのプロセスこそ美しい肌を作る基本だと考えているからでしょう。
オーガニックコスメを使っている理由については、以下のような結果が出ています(複数回答)。
一番多い理由は「リラックスできるから」という極めて個人的な動機ですが、地球環境やエコ、 理念への共感・共鳴を挙げる人が多いこと点にも注目したいこの意識がエシカルコスメへとつながっていくのです。
では、現時点でどのようなエシカルコスメが人気を集めているのでしょうか。
女性誌やWebで取り上げられることが多いブランドをピックアップしてみました。
エシカルコスメの代表的な存在といえるのが、1922年にスイスで誕生したヴェレダです。
有機栽培によって育てられた原料をフェアトレードにより調達しているヴェレダは日本でも高い人気を獲得しています。同じくオーストラリア生まれのジェリークもエシカルコスメの代表格。
ヴェレダ同様、 化学薬品を一切使わず有機農法によって育成された植物を原料にしています。やはり原料に有機農法で栽培された植物を用いているドイツのドクターハウシュカも 女性誌でフューチャーされることが多いエシカルコスメの一つ。
ちなみに、 ヴェレダの創設者は哲学者、ジェリークの創設者は科学者と園芸家夫妻。
ドクターハウシュカの創設者は化学者であり人智学者。エシカルコスメには、 アカデミックな叡智と独自の哲学が化粧品作りに貫かれているブランドが少なくありません。
300年もの歴史を持つ農園で栽培された有機農法の植物やハーブを使ったエシカルコスメとして人気なのが フィンランドのフランシラ。精油を抽出した後の植物原料をコンポストとして森へ返すといった環境対策も、 多くの女性の支持に直結しました。
日本にもエシカルコスメは登場しています。
例えば、アモイズ・ケイは、商品代金の5%を社会貢献活動を繰り広げているNGOとNPO団体に寄付している注目のブランド。
厳選した農家からフェアトレードで直輸入したアフリカ産シアバターを用い、 保湿性の高い香り豊かな化粧品に仕上げているオリレワもエシカルコスメとして固定ファンを集めています。美しい肌を追求すると同時に、環境にも配慮し、社会にもっと貢献したい。そう考える女性が増えているいま、 エシカルコスメの存在感は着実に高まって行くのではないでしょうか。