プレスリリース 2012.3.28 浸透性と保湿感を兼ね備えたクリーミィローション
■女性は「保湿」と「浸透」を求めている
女性がスキンケア化粧品に求める機能は多岐に渡ります。
しかし、化粧品に関する消費者調査やアンケート結果を見ると、
ニーズが強いのは主に以下の機能であることがわかります。
1.潤いを与える
2.かさつきや乾燥を防ぐ
3.紫外線から保護する
4.キメを整える
5.美白やホワイトニング効果がある
6.ハリを与える
とりわけ、高いのが1の「潤い」へのニーズ。保湿性の高さはスキンケアの必須条件と
いえるでしょう。しかし、保湿と同時に、美白やハリを与え、肌のキメを整えるといった
機能へのニーズも強く、肌に浸透して特定の効果を与える化粧品も女性は強く求めて
います。
保湿と浸透。
この2つの機能を同時に実現することは容易ではありません。油分が増えれば保湿感は
増しますが、安定性等を確保するため製品の粘度が高くなるために肌への浸透性が落ちる
おそれがあるためです。
そのため、油性成分の配合が少ない化粧水で浸透性へのニーズを満たし、粘度の高い
乳液やクリームで保湿ニーズに対応するーーというのが従来のスキンケアの一般的な
手順でした。
「この手間を簡素化できないだろうか」「油性成分を配合しながらも、エモリエント感が
あり、低粘度で浸透に優れた化粧品ができないだろうか」。こんな疑問やアイデアから
開発がスタートし、保湿と浸透という2つの機能面でより良好な化粧品を追求し完成した
化粧水が、クリーミィローションです。
■低粘度で油分高配合の化粧水
クリーミィローションは、「D相乳化技術」を応用しています。「D相」とは「界面活性
剤相」のこと。油と水をただ混ぜると均質にはなりませんが、活性剤の間に油を入れると
均質化し、シャープで安定した乳化が可能になるのです。
その特徴を挙げてみましょう。
1.油性成分を高配合(約30%可能)
2.低粘度で浸透性が高い
3.ナノオーダーの均一なエマルション
通常の化粧水に30%もの油性成分を配合すると二層に分かれてしまいます。
しかし、クリーミィローションは均一に混ざり、時間が経ってもその状態は変わりませ
ん。安定性が良好だからです。
実際に肌につけてみると実感できますが、油性成分を多く含みながら形状としては明らか
に液状の化粧水です。粘性が低いのは、粒子がナノオーダーでクリームや乳液に使用され
る増粘剤を使用していないため。皮膚の隙間はナノオーダーであり、粗大な粒は浸透しに
くいですが、ナノオーダーの粒のため、クリーミィローションは浸透性が高いのです。
粒度がいかに細かいか、ナノレベルでの均一なエマルションが実現しているかは、
顕微鏡で観察すると明らかです。通常の化粧水とは構造がまったく異なることがおわかり
いただけるでしょう。
ナノ化されている写真画像は
ナノレベルで均一に乳化されている弊社クリーミーローション
一般的なローション
■活性剤の少なさもアドバンテージ
活性剤の使用比率の低さも、クリーミィローションのメリットの一つです。
一般の化粧水は油分を多く配合した場合でも1%程度。それでいて、活性剤は約1~5倍
量使用しています。対して、クリーミィローションは油分を30%含みながら、活性剤の
使用比率はその0.1~0.2倍。油分の配合率を調整さえすれば、さらに活性剤の比率
は低くなります。
活性剤は少ない方が感触がよく、人によっては刺激にもなるので、活性剤の少なさは
化粧水としては大きなアドバンテージ。保湿と浸透の両方を実現し、油分に対する活性剤
の使用割合も少なく済むクリーミィローションは、化粧品の新しいカテゴリーを開拓した
といっても過言ではありません。
昨年、CSラボはビッグサイトで開催された「第2回コスメティック ジャパン-国際 化
粧品開発展」に出展し、ブースでクリーミィローションを発表したところ、大変な反響が
ありました。
展示会以降、お客様からはたくさんの問い合わせやご要望をいただき、クリーミィロー
ションのバリエーションは着実に増えています。
配合する油の種類、油分量の調整、防腐剤や活性剤、エタノールなどのフリー化等など、
現代女性のニーズに応えたバリエーションが次々に登場しています。まったく新しい処方
の開発も進んでいます。
次回は、新しいカテゴリーを開拓したクリーミィローションの進化の詳細についてレポ
ートしましょう。