トピックス 2013.12.3 拡大する乾燥シワ化粧品市場

Ⅰ. 女性は20代からシワを気にし始める
 女性にとって、老けて見える原因の一つである肌のシワは大敵。最近は、若いうちからシワ対策に励む女性が増えています。 今年、大手消費財メーカーが「シワ」に関する意識調査を実施し、どんな肌悩みがあるか聞いたところ、回答は1位「シミ」、2位「シワ」、3位「乾燥」の順となっていました。もっとも、1位の「シミ」と2位の「シワ」には大差はありません。シミとシワは女性の二大大敵なのです。3位に具体的な肌の症状ではなく、「乾燥」という回答が挙がっているのも興味深い結果ではないでしょうか。「乾燥」がどれだけ肌にダメージを与えるのか、女性がよく知っている証といえるでしょう。
 では、女性は何歳ぐらいからシワを気にし始めるのでしょうか。シワを意識するのは何歳からかを尋ねたところ、20代から気にしている人が18パーセントを占めていました。特に、20代後半からは意識しているという数字が上がり、上になればなるほどシワの悩みは深まっていきます。
 シワが特に気になる顔のパーツとして一番多かった回答は、「ほうれい線」と「目元」でした。女性たちは、20代も後半戦に近づくと、ほうれい線や目元のシワ対策に真剣に励み、乾燥対策を講じているーー。そんな現実が浮き彫りになっています。

Ⅱ. 薬事法で抗シワ効果の表現が可能に
 薬事法では、2011年7月化粧品等の適正広告ガイドラインにおいて、『乾燥による小ジワを目立たなくする』という表現が追加となりました。よりストレートな表現が可能になったのです。一説によれば、「乾燥小ジワケア」市場は昨年急速に拡大し、市場規模はすでに前年の約8倍にあたる25億円に達したと言われます。急拡大している市場を牽引してきた大きな要因が、薬事法の改正にあることは間違いありません。
 この「乾燥による小ジワを目立たなくする」という一文を化粧品に表記するには、日本香粧品学会が定める「化粧品機能評価法ガイドライン」に基づく試験を製造販売業者の責任において実施し、その効果を確認しなければなりません。
 この一連のプロセスに要する費用は約100万円~200万円。期間にして6ヶ月以上かかることも多く、またテストを実施しても、「効果が確認できなかった」という結果に至るケースがないとはいえません。費用と時間をかけてテストをしても、必ずしも思うような成果が得られない場合もあるのです。

Ⅲ.製品評価試験が可能に
こうした現状を踏まえて、シーエスラボでは、抗シワというテーマに関する評価システム体制を整えました。第三者機関を用いて9月から抗シワ試験を行い、実際にクリームをご使用いただいた一般消費者の肌状態を測定するだけではなく、生の声も聞いています。
 一昨年より『乾燥による小ジワを目立たなくする』という表現が化粧品で可能になったため、シーエスラボでは皆様のご要望にお応えすべく、製品開発から抗シワ評価試験までのご依頼をひとつの窓口でお受けいたしております。      
 今後この表現に必要な試験を行う場合、費用は150万円前後、試験期間は約5ヶ月で実施しています。最短での試験というご依頼であっても、試験開始までに被験者募集や試験の準備、試験実施期間、報告書の作成などがありどうしても試験期間が長くなってしまいます。
 しかしながら、事前に試験設備の確保や皮膚科専門医と打ち合わせをした上で、お客様が選択しやすいよう日程を提示しています。効果効能で化粧品を選ぶ時代、商品に付加価値をつけるお手伝いを一緒にしていきたいと思っています。
 季節に応じて、肌状態は変化します。冬は、乾燥や肌荒れが起きやすいため、クリームを評価するには最適のシーズンと言えます。「乾燥小ジワケア」の市場はこれからますます拡大することが確実視されています。冬のシーズンに向けて、抗シワ商品の開発をサポートするシーエスラボの評価システム体制にご期待ください。

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