プレスリリース 2011.1.31 ナチュラルコスメのいま
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ナチュラルコスメのいま
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ナチュラルコスメの人気が続いています。
明確な定義はありませんが、化学物質をできるだけ使わず、自然に近い成分を
追求した化粧品がナチュラルコスメといえそうです。
そこで今回は、いつナチュラルコスメ人気に火がつき、その顔ぶれはどのように
変わってきたのかを探ってみました。
■無添加コスメの時代■
ナチュラルコスメが台頭してきたのは80年代半ば以降。
当時の薬事法で定められていた表示成分を添加していない無添加化粧品が
ナチュラルコスメブームの礎を築きました。
■アロマティックコスメの時代■
90年代に人気を得たのが、アロマセラピーの考え方をベースにし、
植物のエッセンスを用いたアロマティックコスメです。
無添加コスメの時代とは異なり、自然の香りを好む女性が急増しました。
「癒し」という言葉が流行ったのもこの時代。植物の香りに「癒されたい」
女性がアロマティックコスメブームの担い手です。
■オーガニックコスメの時代■
2000年代に入ると環境問題への関心が高まり、「ロハス」という言葉が
浸透します。この流れを受けて、有機農法で作られた植物を使用したオーガ
ニックコスメの存在感が急速に高まりました。
植物をベースにしたアロマティックコスメと異なるのは、「原料は何なのか」
「環境に負荷を与えていないか」といったレベルにまでこだわっている点です。
単なる「無添加」や「植物の香り」では飽きたらず、女性たちは「お肌の環境
問題」にまで踏み込むようになったのです。
敏感肌用コスメからオーガニックコスメに乗り換える女性も少なくありません。
肌に優しく、使っていて癒され、さらに原料も厳選されている・・。
オーガニックコスメが人気をあつめるゆえんです。
もっとも、日本には「オーガニック」の明確な定義がないため、いまのところ、
早くから有機農産物に取り組み、様々な団体や機関が認証マークを発行して
いるフランス、ドイツやオーストラリアの化粧品ブランドがオーガニックコスメ
人気を支えています。
ではこれから、ナチュラルコスメはどのような方向に向かうのでしょうか?
すでにその兆候はいくつか出ています。
■ハイテク&ハイパワーコスメの時代到来■
使っていて安心・安全・・だけでは女性は満足できません。
いまナチュラルコスメに求められているのは、高度なテクノロジーを駆使した
具体的な効果です。
肌にハリを与える、美白に効果的、保湿力が高い、シワ・シミを改善する。
こうした効果を持ち、なおかつ自然で環境にも優しいコスメの開発は日進月歩で
進んでいます。
ハイテク&ハイパワーなナチュラルコスメの時代はすぐそこまで近づいていると
いっても過言ではありません。
■ドメスティックコスメの増加■
国産の白樺、ゆず、ヒバ、炭など、ドメスティックな素材を生かした化粧品が
増えてきました。ご当地コスメによく見られる商品設計です。いまのところ、
小さなブランドしかなく、大きなうねりにはなっていませんが、日本ならではの
素材を用いたナチュラルコスメがさらに増えていくことは確実でしょう。
■メイクもナチュラル化する■
ミネラルファンデーションの人気が高まったのは、肌に優しい基礎化粧品を
使っても、メイクが肌に優しくなければ意味がないーと考える女性が多かったから。
メイクアップ化粧品に求められる色のバリエーションを、自然素材だけでどれだけ
実現できるかは、まだ未知数ですが、研究は進んでいます。
ナチュラルコスメだけを使いたいという自然派志向の強い女性に応えるナチュラル
メイクアップコスメの出現が待たれます。