化粧品OEM・医薬部外品受託製造パートナー|株式会社シーエスラボ

化粧品OEM医薬部外品受託製造パートナー

保湿力の高い化粧品を実現する科学的評価方法

Ⅰ. 化粧品を評価する3つの方法
 化粧品を開発する上では、3つの評価方法があることをご存知でしょうか。
1.官能評価
2.皮膚測定による評価
3.機器測定による評価

1の官能評価とは、実際に人が使用して、しっとり感や伸び、べたつきを評価する方法です。現実の使用に即してはいますが、個人の嗜好性によるばらつきが出るため、定量評価ができません。2の皮膚測定による評価も、1と同様に被験者に製品を使用してもらいますが、機器を用いて肌の水分量やバリア機能を測定します。被験者によるばらつきはありますが、客観的に官能を定量評価できるメリットがあります。3の機器測定による評価とは、機器を用いて原料や製品を評価する方法です。被験者によるばらつきのない定量評価はできますが、官能評価の結果と異なってしまうこともあります。このように3つの評価方法者それぞれにメリットがあり、どれを欠いても化粧品の評価は成り立ちません。それぞれの利点を活かしつつ評価を行うことが、しっとり感やテクスチャーに優れた化粧品に実現につながるのです。


Ⅱ. 保湿力を正しく測るための設備、恒温恒湿室
 今回は、3番目の機器による評価にスポットライトを当てて事例をご紹介しましょう。 保湿力は化粧品市場で重要なキーワードです。では、その保湿力の効果はどのように測定されているのでしょうか。保湿力が高い=水分を逃しにくいということ。そこで、原料の水溶液や製品をろ紙に滴下し、水分が蒸発する速さを測定することで、保湿力を測ります。蒸発が遅ければ、水分を逃がしにくく保湿力が高いということです。この評価は、測定を行う部屋の温度や湿度により値が変わり、ばらつきが出るため、私たちは温度湿度管理システムである恒温恒湿室を使って測定を実施します。恒温恒湿室は、化粧品OEM企業としてはあまり例がない高度な設備であり、高温多湿の夏や低温低湿の冬といった環境を高い精度で再現することが可能な設備です。ろ紙に超純水を滴下した際の水の蒸発量を恒温恒湿室と通常の部屋で2回測定したデータは以下のとおりです。

http://www.cslab.jp/article/14896797.html

水分残存率が高いほど水分が蒸発しにくいことを示していますが、普通の部屋と恒温恒湿室とを比べると、後者での測定の方がばらつきが少ないことがおわかりいただけるでしょう。この測定を開発に役立てている一例をご紹介しましょう。保湿効果をうたう原料はたくさん販売されています。どれにもその資料には保湿のデータが掲載されています。しかし、製造元の異なる原料の保湿力を比較するには、自社で実際に試験を実施する必要があります。そこで、新規で発売された保湿原料の保湿力を汎用的な保湿剤であるヒアルロン酸と比較してみました。

http://www.cslab.jp/article/14896807.html

通常、ヒアルロン酸は高分子のものほど保湿力が高いことが知られていますが、新規保湿剤は分子量10万のヒアルロン酸と同程度の保湿力を示しました。保湿力が非常に高い分子量130万のヒアルロン酸よりも、さっぱりとした保湿感を持たせたいときに適していることが明確になったのです。
 

Ⅲ. 摩擦感テスターでテクスチャーを評価する
 弊社では、摩擦感テスターによる評価も実施しています。スキンケア化粧品を使用する上で重要な項目の一つが、塗布時の滑らかさ。肌に塗ったときにスムーズかどうかを評価する手法としては、先に述べた官能評価がありますが、個人によるばらつきが大きいため、官能評価と機器による測定を組み合わせて行う必要があります。このときに用いるのが摩擦感テスターです。化粧品を人工皮革に塗布し、その上に検出器を乗せて上を滑らせ、摩擦の大きさを測定する機械です。実際のデータは以下の通り。

http://www.cslab.jp/article/14896809.html

これは他社の高価格帯クリームと安価帯クリーム、そして弊社開発の高価格帯クリームを比較した結果です。他社の高価格帯クリームは安価帯クリームと比較すると、摩擦係数が小さく、滑らかなテクスチャーであることがおわかりでしょうか。他社高価格帯クリームと同等の摩擦係数を示した弊社開発の高価格帯クリームは、他社高価格帯クリームと同等の滑らかなテクスチャーであることが数値として示されました。さっぱりとしたライトな保湿化粧品から、肌をしっかりと潤わせる超保湿化粧品まで、 あるいは水状の粘度の低い化粧品から、クリームのような粘度の高い化粧品まで、女性の幅広いニーズに対応できるのは、弊社がこうしたハイスペックの環境と機器を常設し、導入しているからなのです。これからもさまざまな評価方法を駆使し、よりよい製品開発に努めて参ります。
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