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リップケア市場拡大に見る女性の志向

1. リップケア市場のいま

 リップケア市場が好調です。保湿タイプと色つきのカラータイプが
牽引役となり、市場規模は順調に拡大を続けています。
周囲を見渡しても、口紅をつけずに色付きのリップクリームで
メイクを済ませる女性がずいぶんと増えてきました。
いまやリップケア製品は口紅の役割も果たしつつあります。
唇をできるだけ自然に見せたいナチュラル志向が高まっているから
でしょう。
しかし、その一方で、唇を守り健康的に見せるために、基礎化粧品の
一環としてリップケア製品を使用する女性も増えています。
こうした女性の志向は大きく以下の2つの要素に分けられます。

 A. 潤いを持たせる
 B. 唇をふっくらと見せる
 
 唇は、体の中で唯一、表に出ている粘膜です。
それだけに敏感で荒れやすく、乾燥しやすいという特性があります。
年齢を重ねるにつれ、ボリュームを失い、しわが増えてくる唇は、
目元と同じように年齢が表れやすいパーツです。
つまり、リップケアとはエイジングケアに他なりません。
リップケア市場が伸びているのは、目元や法令線対策と同じような
アンチエイジング志向の表れともいえるのです。


2. 女性のニーズはどこにある!?

 市場では実際にどのような商品が人気があるのか。その顔ぶれを
見て行くと、高価格であっても確かな効果があれば、女性が抵抗感
なく購入していることがわかります。

 例えば、ディオールの「アディクト リップ マキシマイザー」
です。唇のコラーゲン生成をサポートするコラーゲンとヒアルロン酸
微粒子を配合したこの商品の価格は3675円。ディオールという
ブランド力はもちろんですが、「内側からふっくらとした唇に導く」
という効果を女性が実感しているからこそ、高価格でも人気が続いて
いるのです。

 クラランスの「シュペール イドラタン モイスチャー リップ
バーム」も3360円と高価格ですが、5kgのバラの花びらから100g
しか採取できないエッセンシャルローズを配合したワックスが
女性の支持を獲得しています。

ローズ人気はリップケアのカテゴリーにもおよんでいます。
植物の力を借りたいーー。

 こうした女性の志向は、美禅の「トリートメント リップ グロッシー
ピュアリップ」(1260円)やジルスチュアートの「フルーツ リップ
バーム」(1575円)にも表れています。
前者は、アサイヤシ果実エキスを配合したオレンジフラワーの
フレーバー。後者は、ストロベリーエキスや蜂蜜エキスを配合し、
保湿効果を高めた製品です。確かな効果と安心して使える植物成分、
そして心地よい自然の香り。加熱するリップケア市場で人気を集める
のは、これらの要素を兼ね備えた商品といえるでしょう。

 形状の多様化も見逃せない傾向です。バームタイプ、グロスタイプ、
エッセンスタイプのほか、シャネル初のリップケアアイテムである
「イドゥラマックスプラス アクティブ リップ」(4200円)のような
クリームタイプも新たに出現。
さまざまな選択肢の中から好みの形状が選べるようになってきました。
この傾向は今後さらに強まることが予想されます。


3. 革新的な2つのタイプを開発!

 こうした女性の志向に対応して、シーエスラボでは2つのリップ
ケアの開発に取り組んできました。

 一つは、肌の内部で水分を捉え、約30倍に膨張した後、24時間
潤い保持効果を発揮する無水ヒアルロン酸を配合したベジタブルリップ
エッセンスで、すでに完成にこぎつけています。
無水ヒアルロン酸は、通常のヒアルロン酸から水を取り除き、体内の
水分と結合してふっくらと膨らみ、唇を内側から持ち上げます。
リップケアに求められる「潤い」と「ふっくら」を同時にかなえる
成分なのです。またベジタブルオイル使用のエッセンスを配合している
ので安心度も高く、ナチュラル志向の女性に応えた仕様でもあります。

 もう一つはただいま試作中の、クリームタイプのリップケアです。
このクリームタイプは、例えばブルガリアンローズのような好みの
香りや有効成分を自由に配合することができるという特徴があります。
まだ開発の途上ではありますが、完成すれば大きな話題を集める
ことは確実でしょう。

 注目度の高まるリップケア市場。ナチュラル志向とアンチエイジング
志向の高まりを背景に、低価格品から高価格帯まで多彩な商品が
登場し、これからもさらに拡大を続けそうです。
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